
私達は英彦山最古の宿坊である守静坊復活のお手伝いをさせていただきました。茅葺を知る人も少なくなり茅葺も希少になってきた中での結を中心とした茅葺復活。
数十年タイムカプセルであるトタンに覆われ当時のまま大切に保存されていた茅葺屋根が姿を現す事が出来たのです。
先人達から受け継がれてきた文化と伝統を次の時代を担う子供達へと繋げていきたい、その想いが多くの人に連鎖し今回の宿坊再生を成功させたと思います。私自身も宿坊復活に携われた事を非常に嬉しく思います。
そもそも茅葺屋根とは今から約70年前までは当たり前のように存在し、小集落の地域ごとに相互扶助によって守られてきました。茅を切り、縄を編み、竹を準備し皆で屋根を作る。それをお互いが助け合い無償で行う、それが結の形でした。
高度経済成長期に入り、猛スピードで日本は変化し生活のスタイルも変わりました。それまで守られてきた文化も失われ、結で成り立っていた茅葺も次々と姿を消し今では茅葺職人のみによって茅葺は守られるようになりました。時代が進み人と人の繋がりが薄れてきたように感じます。
そんな中、今回の守静坊復活では多くの方々とご縁をいただき、今では見られなくなった結での茅葺葺き替えが出来た事に私は感謝しています。約100年前に葺かれたであろう守静坊も結で行われており、今回も結での葺き替え。私たちは時代を越え先人達と同じように繋がる事ができたのです。屋根を剥がす時に遠い昔葺かれた方々の知恵や想い、声を感じ教えてもらう事ができました。
100名以上の子どもから大人までが集まり互いに協力し合い、作り上げるために汗を流す姿に私は茅葺の本来の姿を見ることができ原点を感じました。

多くの方々と復活させたこの守静坊を次の時代にも繋げていきたい。結を中心として守る事で先人達と繋がっていけるのです。
本物をそのままの形で残し、先人から教えてもらった技術を伝承する事で全てが喜びに変わるのだと信じています。
徳を積む。全てに感謝し時代を越えて繋げていくこと。これからもご縁を大切に繋げていきます。









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