「シンプルな暮らしや、本当の豊かさを味わえる」-岩根修一

元々聴福庵に訪れたのは、先輩に「お前が好きそうな場所があるぞ」と誘われたことがキッカケでした。当時ちょっとサラリーマンに疲れていて、それを見ていた先輩がふと声をかけてくれたのです。
行って、はっと驚きました。
「シンプルで丁寧な暮らし」
それを行うんだというごく自然な覚悟が見えた気がしました。
現代って「覚悟」のような、少し大げさな言葉を使わないと丁寧な暮らしってしにくくなっているんですね。私の居る業界があくせくしすぎているのかな。
聴福庵では長めの説明をされましたが、そんな説明よりなにより、あの空間で何かを感じることが第一だと思います。
七輪で美味しいお酒と肴を前に、わざわざ暮らしにくくしてきた「便利さ」を俯瞰して見てみては如何でしょうか?

少なくとも私にはそれが必要でした。
今でもたまに遊びに行って畳に寝転んでいます。こんなワガママを許してくれる野見山さんたちには感謝しきりです。
大量に物を揃えなくても、修繕して繰り返し使うことで物に魂を吹き込んでいく感覚。自然のものを人間が頑張って考え抜いて「ちょっと拝借して形を人間用に作り直す」という感覚。それを、代々引き継いでいくという感覚。
その土台の上にWi-Fiがあり、機器があり、それも上手く使いこなしつつ手入れした道具と共に土や水や火と接する。
現代の人間らしい豊かな生き方とはこのようなことではないかと思いました。
もし「人間関係に疲れたな」「機械は捨てられないけれど何か血や息吹の通った空間に行きたいな」とか、そんなふうに思う方がいたら一度訪ねてみるのも良いかと思いますよ。
蕎麦の実の枕を借りてゴロンと寝転んでください。
たぶん、3時間後にはハイパーな自分になっているかと思います。
すり減らす多忙からゆとりある忙しさ。
あの時から、同じ時間の無さでも、余裕を作る感覚を身につけた気がします。
「喫茶して行け」
いつも心でふとこの言葉を思い出しながらことに当たっています。
あのような場を設えて頂き、良いタイミングでご縁を頂き本当に感謝しております。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

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